マクヴィカーの“SALOME”が凄い♪

なかなか良いよ、という評判は聞いていたロイヤル・コヴェントガーデン歌劇場の「サロメ」。

やっと今日になってDVDを買ってきて早速見ました。
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このDVDの魅力はサロメ役のナージャ・ミヒャエルに尽きる。
シュトラウスが理想とした声は「イゾルデ」の声をもつ16歳の王女。
これまで見てきた映像でこの理想に最も近い容姿と声を持ったソプラノです。

前半からして愛らしく綺麗な顔立ちと異様なまでのフェティシズムにのめり込む狂気の
ギャップにやられます。
汗まみれで長髪の太ったジャック・ニコルソンのようなヨカナーンに纏わりつく様は観客
が引くぐらい異様。

中盤の七つのヴェールの踊りではストリップこそ無いものの、ヴェールの代わりに七つ
の部屋が舞台上を移動して、サロメは下着姿で継父ヘロデを時に少女のように、時に
蟲惑的に誘惑する演出。
最後の部屋はサロメと継父ヘロデが姦淫することを観客に想像させて終わるのも面白い。

ことを終えてさっぱり顔のヘロデにサロメがヨカナーンの首を要求します。

ここからが圧巻。

処刑人ナーマンは一糸纏わぬ素っ裸のボディビルダー。
ヨカナーンの首を持って現れる時に、これでもかというぐらい全身血まみれで現れます(これがジャケ写真)。

で、またこのヨカナーンの生首が小道具として不必要なくらい超リアルに作ってあって、更にどれだけ血を含ませてあるのかってぐらい、血がひたすら滴ってくる。

なので、この生首を受け取るサロメは舞台が進むにつれて全身血まみれになるんです。
血まみれでヨカナーンの生首を弄び、最後にはキス。

下手なホラー映画より衝撃的なこの演出が、ナージャ・ミヒャエルの演技と歌唱で「きわもの」になることを回避してるわけです。
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by amarali1969 | 2009-10-23 23:47 | 音楽


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