マーラー交響曲第3番@サントリーホール

東京都交響楽団は結構巧いオケだと思っている。

特にマーラーとの相性はいいはず。
ベルティーニとの第9や第8、インバルの就任披露演奏会の第8など未曾有の感動を与えてくれたオケだ。

本日は第3番。
第一楽章冒頭からかなり早めのテンポ設定。
なかなか聴かせるなぁと思ったのも束の間、第二楽章のメヌエットで全くデリカシーの無いオーボエが能天気に主題を奏でる。

基本的に弦、特に低弦パートは本当に素晴らしく、その情感のこもったメロディラインは感動的で、インバルのやりたいであろうことを実現している。

マーラーの交響曲は各パートの密接な対話だと思う。
特にこの第3番は元々標題が付いており(後にマーラー自身によって削除されたが)、それぞれ

第一部
 序奏 「牧神(パン)が目覚める」
 第1楽章 「夏が行進してくる(バッカスの行進)」 

第二部
 第2楽章 「野原の花々が私に語ること」
 第3楽章 「森の動物たちが私に語ること」
 第4楽章 「夜が私に語ること」
 第5楽章 「天使たちが私に語ること」
 第6楽章 「愛が私に語ること」

と言うように2楽章以降は「~が語ること」と音楽が雄弁に自然や神的なもの、愛を語る交響曲なの。
弦から管へ、管から弦へ繊細な対話が続いて徐々に感情を積み重ね、穏やかなマグマを噴出させる。

それが、木管はじめ重要なポストホルンも全然語ってこない。
これは技術的なものか解釈によるものか、本当にがっかりな演奏だった。

今年はマーラー生誕150周年、来年は没後100年の記念の年。
いい演奏会に出会えると良いなぁ。。。
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by amarali1969 | 2010-03-30 23:44 | 音楽


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