晩年の吐息を堪能♪

サントリーホールにて、フランクフルト放送交響楽団&パーヴォ・ヤルヴィの演奏会を鑑賞♪
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リヒャルト・シュトラウス/四つの最後の歌
ソプラノ:森麻季

グスタフ・マーラー/交響曲第9番

いやぁ、濃いプログラムです。
遺作ではないにせよ、二人の作曲家の最晩年の曲。

こういうカップリングは凄く魅力的な半面、体力気力を消耗するのでちょっと覚悟がいる。

席は相変わらずどんぴしゃな席が獲れず前よりかなり右。
ここ最近の演奏会では最も音楽的に悪い席。
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コンマスが完全に背中を向けて弾いてるので美旋律がうまく聴こえてこない。。。

ただ「四つの最後の歌」では迫力不足の森麻季がちょうどいいバランスで聴こえてきたのが唯一の救いか。
森麻季って確かに素晴らしいソプラノだと思いますが、この曲には声質・表現力ともに合わない。子音で表現するだけで無く母音でももっと豊かに表現して欲しかった。この曲を歌うにはまだ若いんじゃないのという感じ。
4つの曲それぞれ、森麻季が歌い終わった後のフランクフルト放送交響楽団の後奏は情緒纏綿とした演奏でテンションが全然違う。
森麻季のブレスの短さがちょっと歯がゆい。

マーラーの交響曲は前述の通り、バランスの悪い席であったので公平な評価はできかねますが、ヤルヴィの指揮はかなり緩急つけた野心的な棒でした。
部分的にあまりに引っ張りすぎるテンポに演奏が放物線を描けず着地点を見失うような部分(第一楽章)もありましたが、全体的には面白く聴くことができた。
1980~90年代のマーラー全曲演奏全盛時代に流行った個性的な演奏を彷彿とさせます。

チェロ、ヴィオラといった低弦のソロがなかなか燻し銀のような音色で素敵だった(第四楽章)。

相変わらず究極の沈黙を強いる第四楽章の最終部。
前プロの「四つの最後の歌」ではフライングの拍手があったため、休憩時間には「最後まで余韻をお楽しみください(フライング拍手すんじゃねぇーぞゴラァ)」というアナウンスが入ったこともあり、観客席はちょっと異様な緊張感がありました。
その甲斐あってか、最後の一音の後、かなりの時間の沈黙が続き堰を切ったような拍手の嵐となりました。
でもちょっと強制された沈黙のような気もして違う気がする。。。

首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは数年かけて一人の作曲家をこなしていく方針だそうなので、今後もマーラーをじっくり料理してくれそうで楽しみです♪
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by amarali1969 | 2008-06-04 23:55 | 音楽


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